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国際結婚の地政学的リスク プーケットのタクシー屋のオヤジの戯言

国際結婚なんか、今の世間では何も特別なことでもないし、
それによって起こる独特の問題なんかとっくに語り尽くされてるわな。

しか~し、
ワシが常々思ってる国際結婚の一番大きいリスクは、
文化の違いとか食事の違いとか、そんなことやない。
(そんなもんは、幼馴染と結婚しても多かれ少なかれあるもんや。)

一番のリスクは、
有事において離れ離れになる可能性がある
っちゅうことや。

たまたま今日、下の記事を見て、その事を書きたなったんよ。

 

thethaiger.com

 

この記事ではこの家族がおかれていた細かい状況までは書いてないけど、
大体想像はつきますわな。
(詳細知りたい人はリンクついてます)
国際結婚とかに縁がない人は別にエエけど、
そういう予定があるとか、目指している、とか言う人でもし、想像がつかん、という場合は、ビザとか在留許可とかに関して少しは調べておくことをお勧めしときます。
このニュースなんかは良いケーススタディーになるかも知れんよ。

実をいうとワシは若い時から、ビザというもんで2回、相当シリアスな問題を経験したことがあるんよ。

普段、自分が生まれた国とか自分のパスポートの国(生まれた国とパスポートの国が違うという場合は結構ある)で暮らしてると、ビザの重要性を感じたり考えたりする機会がほとんどないけど、他国で暮らしたり、就職や起業、結婚なんかをすると、これは生活の根底を支える“最低限”のベースになる。
このベースなしには基本的には1日も生活出来へん。
そして、そのベースが崩れた場合、それこそ目の前が真っ黒になって、身ぐるみ剥がれたような感覚になる。
まあ、全てを失うたようなことになるわけよ。

その思い出したくもない記憶が、出来る限りビザ関係の失敗をしないようにワシを神経質にさせるわけですわ。

(ビザに関する問題っちゅうもんは多岐にわたるんで、問題はつねに自分の無知な部分を突いて発生する。そういう意味では同じ間違いを繰り返さない、ぐらいのレベルでは足りない。他の要素としては担当役人のいわゆる裁量。これは知識ではなく処世術。)

 

有事に離れ離れになる危険性

以前からこれは常に頭の中に入れてはおったけど、
基本的には“ほぼ”ないであろう“戦争”というケースと、
あとは暴動、自然災害、犯罪に巻き込まれる、ぐらいがせいぜい想像できるケースやった。

まさか、今回のコロナのような“感染症による渡航制限”というケースが起こるとは、ぜ~んぜん想像もしてなかった。

国籍の違う二人が結婚生活を送る上で、
これらの有事のリスクを考えた場合、

  • 二人そろって第三国に住んでいる。

このケースは一番事情が複雑で、日常のイミグレ関連の作業は他のケースに比べて多くなるし、有事の脱出シナリオは複雑になりやすく、二人で一緒に安全地帯に逃げ込む行動には比較的困難を伴いやすい。(二人のうちのどちらかの国に向かって脱出するのがメインシナリオになりやすいが、国籍の相性次第ではそれが困難になり、第三国を目指さざるを得ん場合は難易度が増す。)

  • 夫婦どちらかのパスポートの国に住む。

このケースは二人のうち一人は既に自国にいる、という安定感がまずある。
なので、その自国が安全である場合は、もう一人の方の安定した滞在とその安全を確保することに集中できる。
もし、その自国が安全でない場合、もう一人の方の国に向かって脱出することが基本路線になる。当然これは二人が滞在許可を取っている国から一人しか滞在を確約されていない国に行くという意味である程度の難易度を伴う。そこからは①と同じ。

 

 こう書くと、何か映画のシナリオを描いているような感じになるが、これば全く特別なことやない。

ワシの場合は、ワイフの母国であるタイに住んでるんで、②のケースで、比較的リスクや難易度は限られてるけど、以前に“外国人夫がタイ人ワイフに絶対服従のワケ”で書いた通り、それはそれである程度の不安定さを自覚せざるを得んわなぁ。

ちょうどエエタイミングなんで、
ワシが25年続いた香港での生活(実際この数年はバンコクと半々)にケリをつけて、渡航制限寸前にバンコクに滑り込んだ顛末を明日からシリーズにして書きます。

(毎日続くと飽きるんで、途中で関係ない“戯言”もはさみます。)

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