異郷で野垂れ死に プーケットのタクシー屋のオヤジの戯言
「OOさん、わたしもタイに住んでみたいと思てるんですけど、
何かアドバイスあります?」
たまにワシにこういう事を聞いてくる知り合いがおるんよ。
こういう話をするんは好きやし、面倒くさいと思うこともない。
あまり人の生活や将来のプランの中身を詮索する趣味はないし、
ああせえ、こうせえ、という気もないけど、
お役に立てることがあるんやったら、邪魔にならん範囲で知ってることをお話しする。
やっぱり、中心になるのは“お金”の事になるわな。
“毎日の生活費をカバーするお金はどこから来るのか。”
お金なしで生活できるところはどこにもないからね。
リタイア組の場合、その答えは以下のパターンが多いね。
① 年金暮らし。
② 老後資金をしっかり貯めたのでそれを切り崩し。
③ ある程度貯金があるのとプラスしてアルバイトでも。。。
③の場合はビザの説明からせんといかん。。。
その場合は残念ながら、その時点でほとんどの場合、この話は終了。
“外国で仕事をする”っちゅうことがどういうことか分かってないので、仕方ないよね。
①と②もししくはその組み合わせの場合、まずワシが言うのは為替リスクの事になる。
外国で生活するにおいて、為替というリスクをどうコントロールするか、っちゅうのは非常に重要で、このことを考える事なしには一歩も話は前に進まへんなぁ。
そういう話をすると、
「為替うんぬんとか言うても、そんな極端に変わらんやろ?」
という答えがよう返ってくるんですわ。
これ見たら、だいたいみんなビビりますな。
年金でも老後資金でもカンタンに目減りします。
おまけに、リタイア組となると、多くの場合年齢も結構いってる人が多いんで、
医療費の心づもりもしとかんといかんわな。
(これに関しては日本の健康保険をキープしておくとか、
年間契約の旅行保険に入っておくとか、いろいろあるけど。)
驚くべきことに、そういう事を考えもせんと、
海外リタイアしてしまう人が結構おるんよ。
実際ワシらの周りにもそういう人がおって、
為替レートの悪化で年金が目減り。
しかも不摂生により健康悪化し、医療費払いきれず、
知人のお金を踏み倒して、
飛行機の搭乗を拒否されるかも知れんようなヘロヘロな健康状態で日本に帰ったという話があったんよ。
その人はまだ周囲に心温かい人たちがおったから良かったもんの、
そやなかったら異郷で“野垂れ死に”するところやった。。。
そういうワシも、何とかタイ国内での収入を確保すべく、
deedeephuket を立ち上げたわけやけど、
まあ、なかなか甘い事ありまへんで。
ほとんどの人は言わんでも分かってるやろうけど、海外生活、海外ノマド目指してる人は為替リスクには気ぃつけてや。
ワシも気ぃつけます。