移住と起業と、まさかの投資

プーケットでタクシー屋はじめました

ブログランキング・にほんブログ村へ

カンボジアで足止め?  プーケットタクシー屋オヤジの香港脱出記

14) 日帰り入国できまっか?

 

「次回来るまで、カバン一つ分だけ荷物預かっていただけませんでしょうか?」

「ええよ。
今晩、◇◇さんも呼ぶから3人でウチでメシにしようや。」

 

◇◇さんもワシが香港に来て以来、ずっとお世話になっている方で、
このお二人は今や非常に貴重なワシよりも香港暮らしが長い、ベテラン香港永住組。

◇◇さんはワシとは逆に一時帰国の日本から、
ほぼ実質最終便ともいえる飛行機で数日前に香港に戻って来ておられた。

 

◇◇さん、XXさん、ワシの3人で、
即席の送別会をしていただいた形になった。

バンコクと香港は地理的にも離れていないし、
またすぐお会いする機会もあるやろうし、
乾杯のあとはいつも通りの世間話で終わったけど、
思い出に残る香港最後の夜となった。

 

さあ、運命の3月15日(日)。

 

シェムリアップ行きの出発時間は8:20AM。
絶対遅刻は許されん。
朝5時に部屋を出て、
不動産エージェントとの打ち合わせの通り鍵を郵便受けに。

ロビーで人の出入りを見張ってくれている夜の当番のおばちゃんが、
大陸訛りの広東語で、

「とうとう出ていくんやな。
気ぃ付けてな。
有縁再見。(縁があればまた会いましょう。)」

住み慣れたコンドを後にしてタクシーを捕まえる。
まだ薄暗い高架道路から香港の街並みを見下ろす。
これでねぐらとしての香港とはおさらばや、と思うと、
何やら九龍の街も元気なさそうな感じ。

 

「司機大哥。(ドライバーさんの親しみと敬意を込めた呼び方)
コロナ以来、商売はどないでっか?」

「そらアカンがな。
人は外に出ぇへんし、レストランは閉まってるし、
収入も減ってるはずやし。。。
おまけに外国人も来えへんし。
踏んだり蹴ったりやがな。」

空港に着くと建物に入る前に最近恒例のパスポートと予約のチェック。

その後、キャセイでチェックイン。

何やら、分厚い資料をパラパラめくっている。
嫌な感じ。。。

「確か、アンタの国籍はカンボジアへはビザ要らんかったよね。
それと、2週間以内にイタリア、イランへは行ってないでしょうな?」

若干緊張したが、それ以上はうるさいことは言わず、
チェックイン完了で第一関門突破。

搭乗したキャセイのシェムリアップ行きは
3人掛け2列の飛行機にはわずか10人程度の乗客
感傷的になる暇もなくすぐに就寝。

あっという間にシェリムアップ空港。
さて、無事に入国、そして次の便に搭乗できるのか。。。

 

到着後、空港建物に入り、VISA on Arrival の申請。
計画では入国スタンプを取って、
香港から来た痕跡を消したい。。。

 

ビザカウンターで担当役人と

「VISA on Arrival はここですよね?」

「はい。
申請書類の滞在ホテルの記載が抜けてますよ。」

「ああ、今日のうちにバンコク行きますんで、
ちょっくら街に出るだけなんで、ホテルは泊まりまへんねん。」

 

担当官、困った顔で上司に相談。

上司、

VISA on Arrival は1泊以上せんと発行出来へんで。
ちょっとあそこのトランジットゾーンで待っといて。
後で係官が行くから。」

「え。
VISA代は払いますけど、あきまへんの?(汗)」

 

ちょっとまずい感じになってきた。。。

 

*教訓*

不自然な日程はやっぱりアカンのね。

ブログランキング・にほんブログ村へ