タイの暗部 プーケットのタクシー屋のオヤジの戯言
タイに住んでいる人は聞いていると思いますが、
最近、地元の話題として、盛り上がっているのが、
有名な飲料ブランド、レッ●ブルの御曹司の事件ですな。
大体、話を聞いただけでおおよその察しは付くような事件なんですが、
これ、あまりにも露骨過ぎて、日本なんかでは考えられん事件なんですよ。
タイ社会のことをある程度ご存知の方は分かると思うんですが、
そうでない方はびっくりするかもしれませんね。
事件の経緯を簡単に説明すると、
このタイでも指折りの超金持ちの御曹司が2012年に交通事故を起こしたんですよ。
フェラーリで暴走してバイクの警察官をはねて死なせた、という。
で、しかも、ひき逃げですわ。
詳細は知らんのですが、
なにやらフェラーリに乗っていたのは使用人だ、などと子供騙しの言い訳をするもすぐにバレ、カネを払って保釈された後に本人は自家用ジェットかなにかで遠くの昔に国外に逃げていて、国際指名手配までされたのに、それを最近、検察が訴追しないことが決定した、という話らしいですわ。
当時、警察は捜査で容疑者の邸宅に入ることもできす、
警察の司令官かなにかが出てきて、絶対捕まえる、とか息巻いて、
世間から拍手喝采を浴びるも、結局は口ばっかりで終わってしまったらしい。
そんなことで、一般市民は腹に一物もっているんですな。
それが最近、完全に無罪放免みたいなことになって、再度世間が盛り上がってるわけです。
しかも、もう何年も経ってるのに、
今頃そのフェラーリの速度が170キロだったとか、79キロだったとかいう論争もむし返されているようで、
しかも、
なんと、
数日前その速度に関する証人の一人が事故死。
(数日前って今年の7月30日でっせ!)
うわ。
要するに、この国では本物の金持ちにかかると、
警察なんかいくらでも手玉に取ることが出来る、っちゅうことらしいですわ。
まるで、昔のテレビドラマみたいですな。
まあ、こんなこと書いたら、ただのゴシップみたいなんですけど、
この国に住んでいると、こういう話は多かれ少なかれあるんですよ。
実は金持ち優遇はもちろんですけど、
その逆もあるんです。
例えば、
暫く前、ワシの友人の一人(ヨーロッパ人)が交通事故に遭ったんですわ。
大した事故ではないんですが、
彼の車が信号待ちで停車中、後ろからバイクが高速で追突。
彼の車は小型車で、けっこうな損傷。
当然、警察に連絡たんですけど、
相手は、無免許、無保険。
結局、無いカネは払えません、みたいな事で、警察は全くバイクの青年の責任を追及しようともせず、むしろ怪我の治療費を心配し、友人は自費で車の修理をすることになりました。
これ、友人が外国人やったことも影響してるんかもしれませんけど、
ちょっとひどいですわな。
以前も書きましたが、
この国にもちゃんと法律はあります。
でも、その法を執行するのにこの国独特のファジーさがあるんですな。
外国で暮らす、ということはそういうことも含めて受け入れんといかんわけです。
プーケットのぼったくりドライバーに関しては過去記事をご参照ください。
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