移住と起業と、まさかの投資

プーケットでタクシー屋はじめました

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タイ不動産は香港と同じ道を行くか  プーケットのタクシー屋のオヤジの戯言

昨日書いた、既視感。

これ、ワシが香港で暮らしていた25年の後半以降に起きたことを意味してるんです。
具体的にはサブプライム問題からリーマンショックあたり以降ということになりますな。

 

香港はワシが住み始めた1995年頃には既に不動産は髙く、
決して楽な生活が出来る場所とは言えまへんでしたな。

でも、家賃以外のものは比較的まだ安く、
市場で買い物すると食材は日本よりも遥かに安く、
外食も高級レストランに行かなければ、
安くて美味しい、しかもそれなり以上の水準のレストランが沢山あったもんです。
交通費、光熱費も日本に比べて安かったんで、
住居費さえ何とか上手く節約出来れば香港ライフはなかなか楽しいもんでした。

なので、多くの香港人は少しでもお金に余裕が出来たら、
無理をしてでもコンドミニアムを購入しようとしてたと思います。
そうすれば基本的に住居費を固定することが出来ます。
ローンを組めば住居費としての毎月のローン支払い額は最悪でも金利上昇による増加分にとどめる事ができますからね。
賃貸の場合の家主の一存で家賃がいくらでも跳ね上がる可能性があることに比べたら安定感はあります。

ローンは出来るだけ長期で借りることによって毎月の支払の負担を小さくし、完済するという考えをしている人よりは、機会を見て売却による現金化(売却益)や生活の変化に合わせた買い替えを考えている人が多かったように思います。

ワシも以前の物件を買うた時は、将来の買い替えなどは頭になかったもんの、
基本的には毎月の住居費を安く抑えるため、出来るだけ多くの頭金を入れてローン金額を抑える事が主眼でした。
(おかげで、香港生活の前半14年で11軒という引っ越し地獄からも解放されました。)

 

その物件を買うたのがちょうどリーマンショックの時でしたんよ。

個人的には最高のタイミングで購入したんですが、
今回の主題はそこではなく香港の街がそこから大きく変わって行ったことです。

ワシがその物件の購入を決めたとき、言われたもんです。

「アホ、あと一か月待ったらあと1割安なるぞ。」

実際そうかも知れんと思ってました。
でも、そんな底で買うような芸当が出来るとも思いませんし、
ワシの考えでは、
一旦底をつけたが最後、手の速い香港人はきっと光速で買ってしまうので、
ワシは絶対に出遅れて追いつけない、と思ったんで、
底を付ける前に買いたかったんです。
(ある意味ラストチャンスかも知れんと思ったんですね。)

 

果たして結果は、
やはりその直後に底を打ち、
香港の不動産は光速で上昇していったわけです。

しかもその上げ幅はえげつないもんで、
(何十%違いますよ。2-3倍ですよ。)
結果、生活に関わるほぼ全てのものの価格が上昇しました。
家賃が上がるんですから、その分何でも価格に転嫁されますからね。

でも、そこに至る過程で、
リーマンショックによる不況の傷が癒えていない頃、
まるで今のバンコクのように多くのレストランが“食べ放題”をやっていたのを思い出したわけです。
たぶんその多くのレストランはその後の家賃高騰で追い打ちをかけられ廃業へと向かったと思われます。

そしてその跡地は大手コンビニ、大陸からやってくる爆買い客を目当てにした薬局、誰が買うか分からないようなエンピツみたいな細い新築コンドミニアムに変わりました。

住居を所有していなかった一般的な市民にとって購入は非常に可能性の薄い選択肢となり、賃貸はより狭く、より古く、より街から遠い、という選択を余儀なくされることになります。
こうなったら持てるものと持たざるものの差はどんどん広がる一方です。

これに大陸からの非常に大きな資金の流入が影響を及ぼしたことは論を待たないでしょう。

そして、その資金は今なお新たな行先を探していると思われますな。

 

 

プーケットのぼったくりドライバーに関しては過去記事をご参照ください。

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